トレチノイン軟膏が有効なシミと効きにくいシミの違いとは?

シミ トレチノイン

ビタミンA誘導体の一種であるトレチノインは、シミやニキビ跡の治療に有効だと言われています。

ハイドロキノンと並んでシミ治療によく使われる、トレチノインを使ったシミ治療についてご紹介します。

トレチノインによるシミ治療の原理

一言でシミと言っても老人性色素斑、肝斑、黒子、そばかすというように大きく分けるとシミに分類できても細かく分類するとシミとは少し違った性質を持ったものもあります。

その中のシミと呼ばれるほとんどのものが、肌が紫外線を受けたことによって過剰なメラニンを生成したことによってできます。

皮膚の浅いところから深いところのどこかで色素沈着を起こし、肌がターンオーバーを繰り返すことによってその色素沈着がどんどん上に上がってきますが、シミとしてずっと残ってしまう理由は、作られたメラニンが多すぎて上まで押し上げられても垢として体の外に排出されるというサイクルが崩れてしまっているからです。

トレチノインによるシミ治療の原理はこのような肌の仕組みを利用し、表皮の深いところにあるメラニン色素も一緒に持ち上げていき、表皮の細胞も活発になることでシミや黒ずみの原因となっていたメラニン色素を外に排出する手助けをしてくれます。

本治療に使われる主な薬剤

トレチノインはビタミンA誘導体の一種で、別名をレチノイン酸と言います。

本治療に使われる主な薬剤は蒸留水が98%と、とても伸びが良いトレチノイン水性ゲルという薬剤です。

トレチノインはレチノールとは名前も似ていますが効果や刺激の強さに違いがあり、約50~100倍ほどトレチノインの方がレチノールよりも刺激が強い薬剤となっています。

そのため、レチノールは副作用もあまりなく安全に使うことができますが、トレチノインは肌が赤くなるなどの副作用を起こすこともあるので、皮膚科で処方してもらって様子を見ながら使うようにしましょう。

副作用が起こってもトレチノインを使い続けるかは医師の判断になります。使い始めた最初の頃は特に肌が赤くなりやすい状態で、それと同時にシミが薄くなるという効果が得られることも多いです。

トレチノインは強い薬であるため最初はこの症状が出てしまうことにびっくりしてしまう方もいらっしゃると思いますが、しばらくしたら落ち着くことも多いので自己判断せずに皮膚科で医師と相談しながら安全に治療を進めていきましょう。

トレチノイン軟膏が有効なシミと、あまり有効でないシミ

刺激が強いだけあって漂白する効果も高いように感じるトレチノイン軟膏ですが、もちろんそんなトレチノインでも使うことによって薄くなるシミと、使ってもあまり効果のないシミがあります。

正しい治療を行ってシミを早く消すためにも、どんなタイプのシミがトレチノイン軟膏での治療が適していて、逆にトレチノインを使ってもあまり意味のないシミはどのようなシミなのかということを把握しておくことが大切です。

トレチノイン軟膏が有効なシミ

トレチノイン軟膏を使うことが有効なシミは、通常のシミである日光性色素斑そばかす、炎症を起こした後にできる色素沈着といった種類のものです。

これらのシミはトレチノインによるシミ治療の原理とも合っていて、シミをどんどん上に押し上げて垢として排出することで薄くしていくことができます。

こういった点からも、トレチノイン軟膏が向いているシミは、紫外線によって過剰に生成されたメラニンによってできたシミなどで、治療することで比較的薄くなりやすいものだと言えます。

トレチノイン軟膏があまり有効でないシミ

逆にトレチノイン軟膏があまり有効でないシミは、黒くなってしまったホクロなどのシミとして定着してしまったものです。

また、老人性ゆうぜいはトレチノイン軟膏だけでは治らず、まずレーザー治療を行ってから次の治療を行っていく必要があります。そのため、トレチノイン軟膏だけでは治療として不十分だということになります。

トレチノイン軟膏によって一度は消えたとしてもまた再発してしまったシミの場合にも、本当にトレチノイン軟膏での治療が合っているかという見直しが必要になるでしょう。

トレチノイン軟膏を使うことで治るシミもあれば、それだけでは治すのが難しいシミもあるのでそれぞれのシミに合った治療法を第一に行っていかなければいけません。

全てのシミがトレチノイン軟膏で治るという訳ではないということをしっかりと頭に入れておいてください。

トレチノインは同じようにシミ治療として使われているハイドロキノンと一緒に使われることもあります。

関連記事皮膚科で処方されるハイドロキノンとトレチノインの効果と注意点

治療期間と経過について

トレチノインを使ってのシミ治療は個人差もありますが、通常は約2ヶ月~3ヶ月になります。

色素沈着したシミを漂白するための期間が2週間から1ヶ月半程度になり、最初の2週間までは赤くなったり皮膚がむけるなどの副作用のような状態が起こりやすくなっています。これは、強い薬剤を使っているためにこうなります。

ずっとこのような状態で治療を続けるのではなく、それ以降の後半の治療は肌がトレチノインの薬の強さに慣れて炎症もだんだんと収まっていきます。

効果を高めるとともに肌に悪い影響を与えないように、トレチノインを使い始めて特に最初の頃は2週間に一度は皮膚科に通いながら様子を見て使っていくことになります。

場合によっては一度使用をストップして使うことになりますし、肌のために保湿などのケアをしながら使っていくことも基本です。

トレチノインは強い薬剤ですが効果も高く、最初は皮膚がぽろぽろと取れていくことに驚いて不安になってしまいますが、治療が終わるとシミが薄くなります。

日光性色素斑などのトレチノインでの治療が向いているシミがずっと治らなくて悩んでいたら、是非一度使ってみることをおすすめします。

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まとめ

  • トレチノインによるシミ治療の原理は肌の仕組みを利用し、表皮の深いところにあるメラニン色素も一緒に持ち上げていき、表皮の細胞も活発になることでシミや黒ずみの原因となっていたメラニン色素を外に排出する手助けをする。
  • 治療に使われる主な薬剤は蒸留水が98%とトレチノイン水性ゲル。
  • トレチノイン軟膏が有効なシミとそうでないシミがある。