脂漏性角化症の原因と症状・治療法とは?自分で治すことはできる?

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肌にシミのようなものが現れたら、それは脂漏性角化症と呼ばれるイボの一種かもしれません。さまざまな種類のイボがあるように、イボはできる場所によっては、見た目に影響を与えて悩みのタネになることもあるでしょう。症状的には痛くも痒くもありませんが、決して良い印象を与えるような皮膚疾患ではないので、早期に治療を行うことが望ましいと言えます。
脂漏性角化症の原因や有効な治療法、そして私生活におけるケア法などを検証します。

脂漏性角化症の原因と症状

脂漏性角化症は別称“老人性疣贅(老人性ゆうぜい)”と呼ばれる良性イボの一種となります。年齢が進むごとに顔や肩、首、頭皮などのあらゆる部位に発症しやすいのが特徴です。また、色は肌色の濃いものから茶褐色、黒褐色などのさまざまな色味や楕円形や粒状などの形状で一貫性はありません。

脂漏性角化症
脂漏性角化症は、年齢を重ねることにより生じる角化異常(ターンオーバーの乱れ)が原因で生じるとされています。また、紫外線の影響もその原因に加わることで、症状を悪化させてしまうという見解もあるでしょう。

その証拠にほとんどの80代高齢者と呼ばれる人達に脂漏性角化症が発症していますし、若くても紫外線の影響をより多く受けた人は早いうちから発症しやすくなります。私生活が乱れていたりする人は、年齢性別問わずに発症することも否定できません。

痛みがあるわけではないので放っておいても問題はないのですが、稀にガンの一種である黒色腫が疑われる場合があるため、病理検査などで明確にさせておく必要があるでしょう。

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脂漏性角化症の治療

脂漏性角化症の治療は症状の程度に合わせて行うことができます。治療を行う前に、医師による診察が行われますが、この時、稀に悪性の疑いを持たれる脂漏性角化症が存在します。そのような症状の場合、医師は治療を前提に詳しい病理検査を実施します。

一般人は脂漏性角化症と命に関わる悪性のタイプとを区別するのは難しいので、万が一のことを考えながら診察に挑みましょう。誰しもが発症する可能性の高い脂漏性角化症を改善する治療をご紹介します。

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液体窒素

イボ治療に最も多く施されている治療方です。マイナス 196度の窒素つけた綿棒をイボ患部につけて、組織を死滅させる治療方法です。保険適応となる治療ですから、比較的治療に専念しやすいです。デメリットとしては多少の痛みと数回の通院を要します。

レーザー治療

脂漏性角化症に対して行われるレーザー治療は、主に「炭酸ガスレーザー」という種類のレーザーによって行われます。患部に数秒ほど炭酸ガスレーザーを照射することで皮膚の組織にダメージを与える方法です。

出血などのデメリットもなく、イボの数が少なければ一度の施術で完治できるため、顔などの目立つ部位にできやすい方や、何度も通院ができない方に適しているでしょう。ですが、脂漏性角化症ではなく肝斑だった場合は、レーザーにより拡大してしまいやすため注意が必要です。

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ヨクイニン

イボの治療として効果的とされているのが、ハトムギエキス「ヨクイニン」の飲用治療です。ヨクイニンの成分であるビタミンB2が角化をスムーズにしてくれるため、ゆっくりと緩和に導いてくれるでしょう。また、ヨクイニンには、良性イボを含む「抗腫瘍効果」も期待できます。

治療費は?保険適用?

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皮膚科医で多くの方が受けている脂漏性角化症治療方法は次の3つです。それぞれの治療費用や保険適応の有無は以下の通りです。

液体窒素

保険適応となっているため初診料も含めると1,000円程度の自己負担です。液体窒素の場合、イボの数によっては数回通院して治療を受ける場合も多いです。

ヨクイニン

保険適応となり、1ヶ月分の投薬治療で500円程度が処方薬の相場治療費用となります。

炭酸ガスレーザー

保険適用外ですから、数万円程度の自己負担になるでしょう。正式な金額は皮膚科医によっても違うため、あらかじめ金額の確認が必要です。平均費用相場は1万円~5万円です。

自分で治すことは可能?

できてしまった脂漏性角化症を完治させることは難しいです。ですが、あらかじめ、予防策と言う意味では私生活にいくつかを取り込むことで脂漏性角化症を発症しにくくしたり、増やさないようにしたりすることは可能でしょう。自分で行うセルフケアとは次のようなものです。

紫外線対策

紫外線予防・対策
脂漏性角化症は紫外線の当たりやすい部位にできることから、紫外線との関係をしっかり認識する必要があるでしょう。特に鼻から頰にかけて高い位置にある部位には、直接紫外線が当たりやすいためUVカットを重ねづけする必要があります。

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日常の紫外線カットならば、SPF30程度、レジャーならば、SPF50程度の商品を使用しましょう。さらに、メイクが崩れた時は紫外線が肌に入りやすくなりますので、その都度、直すように意識することが大切です。帽子や手袋、日傘などの日焼け対策品も上手に使用することも念頭に置きましょう。

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生活習慣改善

脂漏性角化症の主な原因は年齢と共に肌のターンオーバーが遅くなることにあります。そのターンオーバーの乱れの多くは加齢に次いで睡眠不足です。肌の生まれ変わりは良質な睡眠中に行われるため、早めに床についたり、睡眠に導入しやすいようにリラックスできるアロマや寝具類などを工夫したりすると良いですね。

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さらには、肌の角化を正常化させるようなビタミンAを含む食材を食生活に取り入れてあげることも良いでしょう。

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スキンケア

スキンケア
肌の角化を正常化させるためにビタミンAが配合されているクリームや美容液などがあります。また、イボに効果的とされるハトムギエキス「ヨクイニン配合クリーム」などを日々のスキンケアに取り入れてあげることも良いでしょう。

さらには、肌代謝を安定させるためにマッサージ効果の高い化粧品を併用させることで脂漏性角化症時に併発しやすいメラニンの過剰生成が原因の老人性シミも緩和させることができます。

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まとめ

  • 脂漏性角化症は別称“老人性疣贅(老人性ゆうぜい)”と呼ばれる良性イボの一種。年齢を重ねることにより生じる角化異常(ターンオーバーの乱れ)、紫外線などが原因と言われる。
  • 治療には、液体窒素、レーザー治療、ヨクイニンなどがある。保険適応で500円~1,000円程度、適応外の自己負担になると数万円の費用がかかる。
  • できてしまった脂漏性角化症をセルフケアで完治させることは難しいが、発症しにくくしたり、増やさないようにしたりすることは可能。