
色素沈着はそもそもどうやって黒くなっていくのかを皆さんはご存知ですか?
沈着というように黒くなる原因を繰り返して肌に侵食していき定着してしまうのが色素沈着ですが、これを改善するためには時間が必要なんです。
今回は色素沈着を改善するまでにかかる時間についてお話いたします。
この記事の目次♪
色素沈着はそもそもどうして起こってしまうの?
いつもは気にしていない部分をまじまじと見てみると、気が付かないうちに「黒ずみ」ができていることに気づくことってありますよね。
特にお尻と下着の境目や、肘、膝、足の甲(正座をすると床に当たる部分)などは日常生活の影響で黒ずみができてしまう部分です。
顔や体の見える部分、デコルテなどは日頃からお手入れをすることが多いので、たとえ紫外線に少々当たることがあって、少し日焼けをすることがあっても「黒ずみ」とか「色素沈着」にまではならないことが多いです。
ではなぜ、色素沈着になる部位とならない部位というのが出てくるのでしょうか?
そもそも色素沈着というのはどうして起こってしまうのでしょうか?
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1番多いのは「摩擦の刺激」
肌は紫外線の影響だけでなく、摩擦による刺激を受けても「メラニン」を生成します。メラニンと言うのはもともと「肌を外部の刺激から守る」ために生成されるものなので、肌への刺激が紫外線だろうと直接的な刺激であろうと関係ないわけです。
冒頭に挙げたお尻や肘、膝などは衣服による刺激を常に受け続けている部位になるので、そうした刺激によってメラニンが過剰に生成されるようになるのです。ちなみに皮膚は「圧力」による刺激でもメラニンを生成します。
つまり座り仕事などでお尻に圧力刺激を与え続けている場合や、PC作業で肘を机についていることが多いと、そうした圧力刺激だけでもメラニンが生成されているということになるのです。
さらに、身体を洗う時の摩擦もやはりお肌にとっては「摩擦刺激」になるので、硬いスポンジやナイロンスポンジなどでゴシゴシ洗っている人は要注意です。摩擦刺激によってできた色素沈着は「摩擦黒皮症」と呼ばれ、立派な皮膚トラブルの1つになるのです。
この摩擦黒皮症というのはシミや黒ずみが肌の深い部分にできるものなので、色素沈着を改善させるのにかなり時間を擁してしまう色素沈着なのです。
摩擦刺激が日常化すると「過角化」する
ここまでに摩擦によってできる色素沈着についてご紹介してきましたが、実は摩擦による肌への負担は色素沈着だけではなく、「過角化」という状態も引き起こしてしまいます。
肌は乾燥や摩擦による刺激を受けると、そうした刺激から自分を守るために、過剰なターンオーバーをするようになるのです。

引用元:ライスフォース
ターンオーバーが早くなるというのは良いことなんじゃないの?と思われがちですが、あまりにサイクルが早くなりすぎるとターンオーバーが早くなった部位は角質層が厚くなり、過角化と呼ばれる現象が発生することになるのです。
過角化によって角質が厚くなってしまうと、肌全体がごわついてきたり、くすみが激しくなって黒ずみも強くなります。
このような過角化を起こさないようにするには、保湿が何よりも大切。日々の入浴後などにしっかりたっぷり保湿をして、過角化を防ぐようにするとともに、メラニンの過剰生成の予防と同様に、下着などに関して刺激が強いものを使用しないようにすることが大事です。
また、できてしまった過角化した部分に関しては、1週間に1度くらいのペースで、優しくピーリングを行うのもコツ。これもあまりゴシゴシすると、ピーリング自体が刺激になってしまうので注意が必要です。
ピーリングの後には必ずたっぷりの保湿をするなど、アフターケアを丁寧にすることで、黒ずみや過角化を予防・改善するようにしましょう。
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かぶれや炎症などの肌トラブルも色素沈着のもと
摩擦刺激と過角化による黒ずみについてご紹介してきましたが、実はお肌が黒ずんでしまう原因として結構多いのがかぶれや炎症による色素沈着。炎症による色素沈着に関してはニキビ跡が色素沈着するというものが身近ですね。
他にも炎症による色素沈着では、アレルギーによってお尻が荒れて色素沈着を起こすとか、ムダ毛の処理によって起こった炎症が原因というものがよくあります。
下着や衣服によるアレルギーの場合はもちろんですが、いくら高級な石けんなどを使っていたとしても、その石けんなどが肌に合わずに炎症を起こしているなら、即刻使用を中止しましょう。
ただピリピリするというような場合だけでなく、痒みを伴う場合は、掻いてしまうことで炎症も色素沈着も余計悪化するので、痒みの原因になっているものはすぐに使用をやめるのが大事です。
痒みがある場合は、一時的でもかゆみ止めを患部に塗布して、とにかく掻くという刺激を与えないことが大事ですよ。
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ホルモンバランスが肌を黒ずませる?
女性は月経サイクルや妊娠・出産によるホルモンバランスの変化や乱れで黒ずみが発生しやすくなる場合があります。
妊娠や出産の際のホルモンバランスの乱れでできた黒ずみの場合は、ホルモンのバランスが妊娠前の状態に戻って落ち着けば色素沈着までには至らずに治まることも多いですね。
ただ一方で、月経サイクルによるホルモンバランスの乱れなどで色素沈着ができてしまっている場合は、妊娠などよりホルモンバランスの乱れが起こる機会が多いので、強い色素沈着になってしまうことも少なくありません。
加齢によってターンオーバーが遅くなる?
高齢者になると、手の甲や腕などにシミができてくることは本当によくあります。高齢者のシミは老人性色素斑と呼ばれるもので、若い頃から相当の努力をしないと防ぐことは難しいものと言われています。
この老人性色素斑というのは、ある程度高齢になるまでは現れていなかったのに、気が付くと濃いシミがあった…!と言う人も多いのですね。これはどうしてでしょうか?
実は人間の皮膚と言うのは、生まれてから年を重ねるごとにターンオーバーの能力が低くなるのです。つまり、一番新陳代謝が良い時期と言うのは新生児の時。
それ以降は徐々に徐々に、人間はターンオーバー能力を失くしながら生きているのですね。これは身体の機能が老化を早め始める頃になると顕著になり、緩やかに失われていたターンオーバーの力は老化が早まる時期に坂道を転がるように少なくなるのです。
こうなると日々の紫外線の影響も強く受けるようになり、ターンオーバーが遅くなるのでできたシミや紫外線のダメージは改善が難しくなり、ついには強い色素沈着へと移行してしまうのですね。
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色素沈着してしまうと色を薄くするにも時間がかかる?
日々の紫外線のダメージや1度くらいの海水浴での紫外線ダメージなら、その後の丁寧なフォローで皮膚を回復させ、ターンオーバーによってシミや日焼けを色素沈着にさせないで済みます。
しかし、出来てしまったシミを放置するとか、乾燥や摩擦によってできた黒ずみを放置すると、その「放置した時間」が長いほど、改善をするための時間も長くかかります。
なぜなら、時間をかけて色素沈着した部位というのは、皮膚の奥にまでその色素が入り込んでいるからです。

引用元:ガーデンクリニック
例えば食べ物をこぼした衣類にしても、すぐに適切な処理をしておけば汚れはすっきり取れることがありますが、長時間放置したり、間違った処理の仕方で色素を繊維の奥まで入り込ませてしまうと、その汚れを取り切ることが難しくなりますよね。
「色素沈着」という事象に関してだけ言えば、それは放置してしまった時間に比例して、取り除くためにかかる時間も長くなるということなのです。
色素沈着の改善にはやっぱり美白クリームがおすすめ?
色素沈着の改善には色々な方法がありますが、身近にできる方法で、また自分ですぐに取り組める方法としてはやはり美白クリームを使うのが1番です。
特に美白クリームとしてトラネキサム酸が配合されているような美白効果の高いクリームであれば、しっかり続けて使うことで、シミや色素沈着を薄くしたり、予防したりすることができるようになります。
どうしてもひどい色素沈着の場合には、クリームだけでは対応しきれず、美容皮膚科などのレーザー治療を受ける必要がある場合も出てきます。
しかしながら、気が付いた時に早めに対応をしていれば、美白成分が配合されている美白クリームで十分対応できることが多いので、日々の丁寧なケアが大事と言えますね。
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まとめ
- 摩擦の刺激を与え過ぎると過質化が起こる
- 色素沈着してしまうと改善に時間がかかる
- 自分で取り組める方法として最適なのは美白クリーム