アジソン病で色素沈着はなぜ起こる?原因と色素沈着が起こる部位

アジソン病 色素沈着

以前よりも肌が日焼けのように黒く色素沈着を帯びたり、白斑ができたりしたら、難病指定されているアジソン病を発症しているのかもしれません。通常の人でも日焼けなどで黒ずみを発症する事は珍しくはありませんが、他にも体重減少、吐き気などの特徴的な症状も併発していればアジソン病を疑い、医療機関を受診しましょう。
はじめはなかなかアジソン病と診断つかないことが多いのですが、精密な検査を重ねることで適切な治療が望めるでしょう。一方、症状があるにもかかわらず、放っておくなどすれば、命を脅かすことがあるので、気をつけましょう。アジソン病の特徴的症状である色素沈着は診断の最大基準にもなります。

アジソン病とは

アジソン病とは
アジソン病は簡潔に説明すると、何らかの原因で副腎機能が低下し、副腎ホルモンが不足する病気です。その原因と考えられているものの7割程度が、「自己免疫疾患」であり、あとの3割程度は「ガン」や、「感染症」などです。年齢や性別に関係なく発症しますが、10万人に1人の割合と言われている稀な病気でもあります。

低血糖になったり、塩分の多い食事を求めたりする患者も少なくありません。もちろん、小児でも発症してしまうため、大人がある程度、病気の知識を得ておく事は早めの診断につながります。

アジソン病の最大の特徴に、日焼けのような色素沈着があらゆる体の部位に発症します。これは、脳にある下垂体が副腎皮質を刺激し、副腎皮質刺激ホルモンを過剰に分泌するためです。この副腎皮質刺激ホルモンがメラノサイトを活発にし、色素沈着の元であるメラニンの増加を促すのです。他にも、めまいや疲労感などの強い症状が現れて、知らずに進行してしまう事が多いのです。

また、アジソン病の症状は甲状腺機能の内分泌性疾患や更年期症状にも類似しているため、アジソン病という診断にたどりつくまでに、時間がかかる事もあるでしょう。

また、アジソン病が重症化されていないケースでは、ストレスがかかった時にだけ症状が顕著に現れることも多いです。アジソン病で最も怖い症状が、副腎グリーゼというショック症状です。手術や事故などのストレス環境にさらされた時にショック症状がおこり、短時間のうちに死に至る事もあります。

アジソン病で色素沈着が起こる部位

アジソン病 色素沈着
アジソン病の特徴である色素沈着は、一見みると、通常の日焼けと区別がつかない事もあります。ですが、通常の日焼けと違うのは、紫外線が当たらない部位にまで色素沈着が発症してしまうのが最大の特徴となります。また、色素沈着にしても部位によって黒斑点、青みのある黒斑点と若干の色味の違いがあると言えるでしょう。

例えば、顔や肩、額には黒い斑点が発症しやすく、唇や首などには青みのある黒斑点ができやすくなるという事です。

アジソン病による色素沈着の主な発生部位は、関節部位、手術創、乳輪、掌の皮溝、歯ぐき、舌、口唇などがあげられます。このように、通常なら紫外線の影響をじかに受ける事のない、口内などに色素沈着ができてしまうのが、アジソン病を疑うきっかけになるでしょう。

アジソン病の色素沈着のほとんどが、こうした黒い斑点ですが、まれに白斑が生じるレアなケースもあるのです。また、もともと色が黒くて色素沈着に気付きにくいと言う方もいますが、斑点が特殊なので次第に日焼けではない事に気づきます。

さらに、夏場などの紫外線が強い時期にはこうしたアジソン病の色素沈着を日焼けと勘違いしてしまうケースもあるため、区別するときは通常ならば、日焼けする事のない乳輪や陰部などに色素沈着が発生していないかを確認しておく事が大切です。

また、アジソン病の色素沈着はあくまでも内疾患からくるものなので、通常できるシミ対策のように、美白やUVでケアしても改善されるものではありません。ですが、紫外線によりできるシミや皮膚ガンなどの予防になるため、こうした紫外線対策は必須となるでしょう。

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アジソン病の診断と治療

アジソン病 色素沈着
アジソン病の症状が、ほかの疾患でも見られる事から、はじめは別の病気が疑われる事も少なくありません。ですが、何度も症状が繰り返されたり、アジソン病特有の色素沈着が生じたりする事で、アジソン病と正式に診断される事でしょう。また、最大の診断基準は、「血液検査によるコルチゾール値の低さ」と「副腎皮質刺激ホルモン値の高さ」です。

正式にアジソン病と診断がついたならば、どのような原因にしても、速やかな治療が急がれます。副腎皮質機能を安定化させるための「コルチコステロイド補充」と「体内バランスを整えるための静脈内輸液」が主な治療の要になるでしょう。

また、アジソン病に使用される薬には、浮腫や体重増加などの副作用が発生するケースもあり、担当医師とは治療の進め方をしっかり確認する必要があります。

さらに、アジソン病自体が難病指定されています。原因が特定されていない病気の治療をスタートする事は、患者もストレスを抱えたり、経済的不安も募ったりする事でしょう。

こうした難病指定されている疾患については、公的に医療費が助成されるなどの配慮もあるため、気持ちにゆとりを持って治療に望むことが大切です。そうした難病と周囲にも理解してもらえるように、家族を始め身近な人への説明同意が大切です。

さらには、症状が急に悪化するなどした時のために、「病名」「薬の種類・用量」「連絡先」「主治医」などが記載されたカードを所持しておく配慮もアジソン病と上手に付き合う方法の1つですね。こうしたカードは、担当医に依頼すると作成してもらえる事が殆どです。

参考サイト指定難病患者への医療費助成制度のご案内|難病情報センター
参考サイト指定難病|厚生労働省

また、あわせてヘルプマークも常備しておくと安心と言えるでしょう。

まとめ

  • アジソン病は簡潔に説明すると、何らかの原因で副腎機能が低下し、副腎ホルモンが不足する病気。その原因と考えられているものの7割程度が、「自己免疫疾患」であり、あとの3割程度は「ガン」や「感染症」など。
  • アジソン病による色素沈着の主な発生部位は、関節部位、手術創、乳輪、掌の皮溝、歯ぐき、舌、口唇などがあげられる。
  • 最大の診断基準は、「血液検査によるコルチゾール値の低さ」と「副腎皮質刺激ホルモン値の高さ」。副腎皮質機能を安定化させるための「コルチコステロイド補充」と「体内バランスを整えるための静脈内輸液」が主な治療の要になるでしょう。