ニキビ跡やアトピーによる色素沈着に漢方は効くの?

色素沈着 漢方

ニキビ跡やアトピーによる色素沈着に、漢方は効果的なのでしょうか。ニキビやアトピーは繰り返し生じたり、時には炎症を起こしたりして、メラニンが活性化しやすい皮膚疾患です。ですから、ニキビやアトピー自体の症状が緩和しても、跡になりやすい厄介な疾患なのです。

ですが、ニキビやアトピーを緩和する時には、副作用の強いステロイド薬や抗生剤を処方されることが多いですね。これらを長期使用するよりも、なるべく体に負担のかからない漢方薬で緩和できるのが理想です。果たして、ニキビ跡やアトピー跡にはどのように漢方薬は働きかけるのでしょうか。

ニキビ跡の色素沈着に向いている漢方

色素沈着 漢方
ニキビ跡は、赤ニキビなどの炎症が強いニキビが繰り返しできることで、炎症部分にメラニンがたくさん発生し、ニキビ跡化しやすくなります。漢方治療はそのような繰り返されるニキビができにくい体質に変える目的で使用されます。

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そのような事を踏まえると、ニキビ跡の色素沈着に向いている漢方薬は次に記載するようなものです。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

加味逍遙散(かみしょうようさん)

加味逍遙散(かみしょうようさん)
引用元:クラシエ


漢方でいうニキビ跡などの色素沈着は、精神的ストレスや疲れが気や血の流れを遮り、メラニンが排出されづらい状況にあると考えています。これらを解決するために、加味逍遙散(かみしょうようさん)は、血流を改善させたり、リラックス効果を得たりする効果が期待できます。

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

清上防風湯エキス顆粒クラシエ [90包]
引用元:クラシエ


ニキビが炎症を起こすと、皮膚でメラニンが過剰発生します。そのような炎症を抑える目的で清上防風湯が使用されます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
引用元:クラシエ


元々は、浮腫みや冷え体質を改善する働きのある当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、ターンオーバーを正常化する働きでメラニンの排出をスムーズにします。

アトピーによる色素沈着に向いている漢方

色素沈着 漢方
アトピーは幼い頃から発症しているケースが多く、原因が明らかでないため、治療が困難です。その長い期間を痒みによる掻きむしりを抑制させる抗ヒスタミン剤やステロイドなどの処方薬を継続する事になります。また、それらを長い期間に服用することで、様々な副作用が懸念されるでしょう。

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こうした副作用の強いアトピー薬の処方期間を少しでも減らし、体に負担をかけないために、「露払い」目的での漢方薬処方が有効だとしています。つまり、東洋医学である漢方によって体内の血の巡りを良くし、内側から代謝を高めたり、ターンオーバーをスムーズにしたりする働きを求めています。

漢方には即効性はないものの、継続させる事でゆっくりと効果が期待できるでしょう。ここでの漢方治療の意味は、アトピーを再発させない体づくりを目指す事です。主に用いられる漢方は以下のようなものです。

温清飲(うんせいいん)

温清飲(うんせいいん)

温清飲エキス顆粒「クラシエ」[90包]
引用元:クラシエ


皮膚が乾燥してバリア機能が低下すると、痒みがよりひどくなります。そこで、アトピー特有の痒みによる掻きむしりを抑制するために、温清飲(うんせいいん)で皮膚の乾燥を抑えます。

消風散(しょうふうさん)

消風散(しょうふうさん)

消風散料エキス顆粒「クラシエ」[90包]
引用元:クラシエ


アトピーの痒みが強かったり、ジュクジュクした膿を抑制したりするために、消風散(しょうふうさん)が処方される事もあります。症状の程度によっては、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)などで対応するケースもあるでしょう。

真武湯(しんぶとう)

真武湯(しんぶとう)

ツムラ真武湯(ツムラシンブトウ)
引用元:ツムラ


体力低下や免疫力低下などでアレルギー症状が出やすくなることから、虚弱体質を改善したり、免疫力を上げたりする効果が期待されます。他にも、免疫力の低下具合によっては、六味地黄丸(ろくみじおうがん)や、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)が処方されるケースもあります。

また、漢方は、これらの経口投与だけでなく、紫雲膏(しうんこう)や、神仙太乙膏(しんせんたいつこう)などの痒みを抑えるような外用薬の漢方を使用する場合もあります。

アトピー性皮膚炎の場合、内服、外用いずれの漢方を使用するにしても、漢方単独で治療するのではなく、西洋医学であるステロイドや抗ヒスタミン剤を上手に併用させることが改善の近道と言えるでしょう。

片方だけでなく、内と外の両側から改善を

紫外線イメージ画像
「皮膚は内臓の鏡」といわれるほど、体の内側の機能が負の状態だとニキビやアトピーなどの皮膚疾患として現れます。ですから、内側のケアを軽視してはいけないのです。だからといって、内側だけのケアでは、皮膚疾患対策にはならないため、外側のケアも必須となるでしょう。

漢方は体の内側からケアして自然治癒力を高めるものです。ですが、漢方ばかりに頼っていては、ニキビ跡やアトピー跡は改善できないでしょう。

それには、外面のケアとして、ニキビ跡やアトピー跡などを緩和させる美白ケアを行ったり、紫外線対策のUVケアで跡にならない予防策を加えたりしましょう。生活においても、ターンオーバーを正常化させるような良質な睡眠や、適度な運動を取り入れる事が大切です。

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また、安全性の高い漢方ですが、実際には副作用が全く出ないと言うわけではありません。特に、胃腸が弱い方は漢方の種類によっては腹痛を起こすリスクも上がります。また、妊娠中の方や持病がある方も漢方治療が適さない場合があるでしょう。漢方を処方してもらうときは、自分の体質に合わせた漢方を医師や薬剤師と相談の上、スタートする事が大切ですね。

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また、漢方自体がドラッグストアなどでも手軽に購入できるようになりました。ですが、ニキビやアトピーの症状度合いが人それぞれですから、それに見合う漢方薬を処方してもらうためには、市販品を購入するよりは、漢方治療を取り入れている皮膚科医からの処方が望ましいでしょう。

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まとめ

  • ニキビ跡の漢方治療は、繰り返されるニキビができにくい体質に変える目的で使用される。
  • アトピーの場合、副作用の強いアトピー薬の処方期間を少しでも減らし、体に負担をかけないために「露払い」目的での漢方薬処方が有効だとされる。
  • 内側だけのケアでは皮膚疾患対策にはならないため、外側のケアも必須。